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【体験談】飼い猫が死んでしまった…。ペットロスどうだった?

こんにちは。狭小住宅で夫と猫たちと暮らしているemmaです。

我が家には猫が4頭いたのですが、少し前にずっといっしょに暮していた1頭が虹の橋に旅立ってしまいました。。

我が家にとっては猫を見送るのははじめての経験でした。

10年以上一緒にいて、高齢になってきていることは十分承知はしていたのですが、いなくなってしまうということの想像、心の準備はまったくできていない状態。

今回は、猫が旅立ってしまってからやったこと、私が感じた心の変化についてつづりたいと思います。私自身つらくてYahoo!知恵袋などで経験者の話を何度も読みました。この体験談もつらい別れを迎えてしまった誰かに少しでも役にたてばいいなと思います。

目次

猫の体調の変化

亡くなる前日、めかぶさんを囲む同居猫。なにか感じていたのかもしれない。(病院のにおいなだけかも?)

まず、我が家の猫が亡くなるまでについて簡単にお話しておきます。

年齢は推定16歳程度のメス猫。東日本大震災の後にボランティア団体から預かった、福島生まれの猫さん。名前はめかぶです。

亡くなる2年前程度からてんかん発作、1年前には腎臓の数値低下が発覚していました。その後療法食への切替などしてきましたが、3ヶ月スパンぐらいで体調の悪化が見られました。

具体的には

  • 体重が落ちる
  • 段差を移動できなくなる
  • 目が見えなくなる
  • 足元がふらつく
  • 食欲が落ちる
  • ほぼ動かなくなる
  • トイレを失敗する

などが発生。最後の半年はかなり体調が悪かったかな…という感じです。

亡くなる1週間前ほどにてんかん発作を起こし、それ以降食欲をなくしてしまったので、療法食だけでなく昔好きだったごはんや総合栄養食ちゅーるなどを買い求めてあげてみましたが、あまり食べず、足元もふらふらで立ち上がれず、トイレに行けず寝たままおしっこをすることもありました。

3日後ぐらいにごはんも全く食べず水も飲まずになってしまい、病院に連れていきました。血液検査の結果では腎臓の値が壊滅的に悪くなっており、そのせいで貧血、気持ち悪さなどが起きているだろう、体重も1キロ台に落ちて、体温も下がり気味とのこと。入院して回復を試みるか、無理をさせないで家でゆっくりさせるかとの話があり、後者を選ぶ。栄養を含んだ水分をシリンジで与える方法を教わり、一緒に家に帰りました。

ふっくらしていたころのめかぶさん

その夜、猫用ミルクや水をシリンジで少し与え、大好きだった煮魚の汁を口元に近づけると少しだけ舐めてくれました。

翌日はオンラインカメラを寝床にセットして人間は出勤。カメラから様子を見ていたら布団をはい出てよろよろと移動していました。昨日よりは動いているので少し良くなったのかな?と思うものの、うまく立ち上がれず部屋の隅に横たわっていたので、いったん昼休みに様子を見に戻ることに。

具合はあまりよさそうではなかったけれど、とにかく寒い雨の日だったので、布団に戻して湯たんぽをあて、水を少し飲ませて仕事に戻りました。

その後のカメラの様子では私が布団に入れた位置のまま動かず。動かな過ぎて不安でしたが、ゆっくり寝ているのだろうと思う鈍感なわたし。

仕事が終わって家に着く直前、一足先に家についた家族から、「がんばりが終了したみたい」との知らせが。えっ、そんな…。

私が昼に見た時がほんとうに最期の息ある瞬間だったのかもしれません。そんな死んじゃうなんて全然気づかない愚鈍な飼い主でほんとうにごめん。

猫が旅立ってからやったこと

蛇口から流れる水を飲むのが好きだっためかぶさん

人が亡くなったときももちろんですが、猫がなくなったときもちょっとだけ忙しい。亡くなってから私がしたことはこんな感じでした。

旅立ち当日

遺体の安置

命が抜けてしまった身体を、まずは安全に保管します。

亡くなって数時間後から死後硬直がはじまってしまいますが、無理のない範囲で目や口を閉じたり、汚れをとったり、体勢を整えてあげました。

猫の場合は保冷剤などで体を冷やしてあげつつ、1~2日は自宅で遺体を保管しておくことができます。

我が家では大きめの段ボールにタオルや保冷剤を入れて、2日ほど一緒に過ごしました。

動物病院に連絡

夜になっていましたが、動物病院の先生にちょうどLINEでの連絡先を教えていただいていたので、亡くなったことを連絡しました。ケアで困ったことなどがあれば連絡してねと教えてもらったばかりのものだったので、悲しいですが。。

お世話になっている動物病院があれば、可能なタイミングで連絡をしておきましょう。直前に病院にかかっている可能性が高いので、先生も経過を心配されているはず。

外に出せの要求は連携プレイで

葬送方法を考える

はじめての猫の見送りで、火葬などはどうしたらいいかわからなかったので、死亡の報告と一緒に動物病院の先生に紹介している施設がないか聞いてみました。

たいていの病院がなんらかの紹介やアドバイスをしてくれるはずです。

翌日~葬儀まで

葬儀の予約

動物病院に紹介してもらった葬儀場のひとつに、翌日問い合わせをしました。

現在は動物の遺体を火葬することが多いようです。

  • 場所:火葬場所に自分で連れていく/火葬車に来てもらう
  • 収骨:遺体を預けてのちにお骨を受け取る/火葬後収骨を自分たちで行う
  • 納骨:ペット霊園、お寺などに納骨する/家に持ち帰る

どのような方法が選べるか、予算、空き状況を確認しながら予約を入れました。

お別れ会をやる

好きだった生クリームのケーキをご用意。ほかの猫が気にしてる。

葬儀の前夜、自宅でお別れ会をしました。

生前猫が好きだったものをご用意して少しずつ口元にお供えしながら、同居猫たちと一緒に食べました。

人間はお酒もいただき、悲しみとともにかなり変なテンションになりながらも、一緒にいられる最後の時間を過ごしました。

葬儀当日~

最後のお別れ、火葬から収骨

さいごのお別れ。

予約した葬儀場に猫を運び、葬儀をしてもらいました。

お願いしたプランでは簡単な祭壇を用意してくれて、短いお別れの時間をとってもらったあと、焼き場で焼いてもらい、焼きあがったら骨を自分たちで拾い、骨壺にしまって持ち帰りました。

時間的には3時間弱くらいだったと思います。

ペット保険の解約

けっこう後になってからですが、年払いをしていたペット保険が、死亡の届け出をすることで未使用部分の払い戻しをしてくれるとのことがわかったので、解約の手続きをしました。

前払いした保険金は返ってこないものだと思い込んでいたのでびっくりしました(ちなみに入っていた保険はアニコムです)。

みなさんももしそのような際には払い戻しがあるか調べてみたほうがいいと思います。

猫を見送ってからの心の変化

かぶりものをさせられて目が死んでるめかぶさん

こちらは、飼い主である私の心の変化です。いわゆるペットロスを私も少し経験しましたが、その心の中は時間を追うごとに少しずつ変化しました。

Lv.1 (1週目)混乱・興奮

  • 見送る準備をする
  • お別れ会を行う
  • 亡骸と一緒に寝る
  • 亡骸に話しかける
  • 友達に話を聞いてもらう

猫が亡くなってすぐは、当たり前だけれどとても混乱して悲嘆に暮れていました。

ただ同時に、とても興奮していたような気がします。

我が家は亡くなった日から中2日で火葬を行いました。

火葬前日には火葬に手向ける花をどれが似合うか考えながら自分で選んだり、好きだった生クリームのショートケーキ、まぐろやかにかまを買ってきて、お別れパーティーを開いたり。

もうなくなってしまってはいるんですけど、猫のために最後までできることがあることがうれしくて、おかしいとは思いますがある意味多幸感を感じてハイになっていたんだと思います。

それと、猫をはじめてなくしてわかったんですけど、猫の亡骸って人間とは違って毛におおわれているので、死んでいるのに生きているときとあまり変わらないんですよ。

たしかに水分が抜けてぺったりしているけど、横にして布団をかけていればふわふわでただ寝ているだけみたいな感じなんです。人間の死体みたいに怖いところが全然ない。

このままずっと置いておきたいぐらいな感じで、だから死んでしまっている、もうここにはいない、ということが実感としてはまだ感じられていませんでした。

あとは、とにかく人に話しました。

私はふだんあまり自分のことを他人にしゃべらないんですけど、このときはなんだかみんなに話を聞いてもらいたくて、動物を飼っている友達、亡くなった猫に会ってくれたことのある友達にLINEを送りまくりました。

それぞれいろいろな反応があったけれど、どれもあたたかくありがたかったです。

Lv.2 (2週目)後悔・否定

遺体に入れていたハンカチをもって見に行った千鳥ヶ淵の桜

いままで慣れ親しんだ身体にお別れをして、あっけなく骨になったのを見ると、なんだか急に違和感を感じ始めました。

亡骸でもさっきまでそこにいた猫が、急にいなくなってしまった感じがしたんです。

しばらくはその事実が受け入れがたくて、いろいろなことをしました。

  • 散歩をしながら話しかける
  • お揃いにしたくてブレスレットを買う
  • 猫に関連する本を買う
  • 亡くなったころのことを日記にまとめる

私は分骨はしなかったので、亡骸にかけていたタオルハンカチをしばらく洗わずに持ち歩き、散歩しながら話しかけていました。

また、火葬の際に会場の方がお守りにと猫につけてくれた念珠の飾りを思い出して、自分も天然石のブレスレットを買っておそろいにしたり。

そして、まだ猫が亡くなったときの記憶が濃いので、あのときああしていれば、あれがよくなかった、苦しませてしまったなどと後悔していろいろ検索したりもしました(今更どうにもならないのにね)。

私の後悔は、最後が近いときに猫の口元を高アルコールのウェットティッシュで拭いてしまったことです…。ごめんよめかぶさん。。

火葬から1週間程度、まだ猫の気配を身近に感じて暮らしていました。

Lv.3 (3週目~)悲しさ・空虚

家に帰ってもいつもいた猫がいないことがしばらく続いてきたころ。

日課になっていた猫の粗相の処理などの心配が一切いらなくなったことにも慣れ始めてきたころ。

亡くなった直後の張りつめていたテンションが切れ、急にすべてがどうでもよくなりました。

うちには同居猫がまだ複数います。もちろんその猫たちによって悲しみはやわらげられていましたが、やっぱり亡くなった猫の代わりになることはできない。

何をしていても空しい、やる気がない、自分は何をしているんだろう。

普通に仕事に行ったり猫の世話をしたりはできるのですが、根幹ではなんともいえない空虚な気分に包まれて生活をする日々がまた数週間続きました。

テラスで寝るのが好きだっためかぶさん

Lv.4(1ヶ月半~)回復・回収

日々の暮らしに追われながら、だんだん悲しんだり泣いたりする頻度も少なくなってきました。

まだ完全に悲しみから抜け切れているわけではないけれど、猫がいないことにも慣れ、骨壺(リビングにおいてます)にも違和感を感じなくなってきました。

亡くなった直後に感じていた、もっとああしていれば、こうしていればという後悔もあまり感じなくなっています。

猫が亡くなるとはどういうことなのかがだんだん腑に落ちて、心の整理がつきはじめているのかなぁと、自分でもなんとなく感じたのがこのぐらいのころでした。

やったほうがいいと思ったこと(生前・亡き後)

後輩猫の育成もしてくれてありがとう

動画を撮る・一緒に映る

かわいいかわいい愛猫の姿。日ごろからたくさんスマホで撮っているかたが多いと思います。

静止画もよいのですが、ぜひ、動画に収めておくことをおすすめします。そして、家族や自分も一緒に映っておくととてもいい思い出になります。

元気に走っている姿、ごはんを食べている姿、寝息を立てている姿。かわいい鳴き声。VTuberでもないと、なかなか動画を撮ろうと思うことは少ないと思いますが(私もそうでした)、意識して撮っておくといいですよ。

私ももっと動画を撮っておけば、猫と一緒に映っている写真を撮っておけばよかったなぁと思っています。

人に話す

悲しい気持ちを自分ひとりで抱えているのは、かなりしんどいです。

一緒に住んでいる人がいれば、悲しみや思い出を共有することができますが、そうでないとなかなか話す機会がないままかもしれません。

知り合いで、ペットを飼っている人がいれば、LINEなどでもいいので、さらっと「ペットがなくなっちゃってね」なんて伝えてみるのがおすすめ。ペットを飼っている人であれば、その可愛さや大切さ、悲しみをきっと共有してくれるものと思います。私の場合は、そういった知人とのやり取りが、悲しみに暮れる心をすこし癒してくれました。

できれば、不特定多数の人がアクセスするSNSや知恵袋などよりは、直接の知り合いにしておくのがいいと思います。心無い返答によってより深いダメージを負うことにもなりかねないので。。

心構えをする

もし、飼い猫がだんだん歳をとって、今すぐではないけれどずっと一緒にはいられないんだな、と感じはじめたころから、猫とのお別れについて少し心の準備をしておくといいのかなと思いました。

終末期の猫のお世話のこと、心の準備について書いてある本があります。

ネットで情報をとるのもいいですが、個人的には本のほうが情報がまとまっていて読みやすくは感じました。

一緒に過ごした記憶が心の傷を必ず癒やしてくれる

めかぶさんずっと一緒にいてくれてありがとう。また虹の橋のたもとで会おうね。

この記事を書いている今、愛猫を亡くしてからもうすぐ3か月が経つ頃です。

体感としては、まだそんなもんしか経ってないのか、という気持ちです。

普段は、1ヶ月、1年があっという間に過ぎていきますが、猫がいなくなってからずいぶん時間が経った気がするけれどまだ3ヶ月か、という感じ。

今は悲しいという気持ちにはほとんどならなくなりました。

最初のころは、悲しむことよりも思い出さなくなってしまうことがつらいと思っていました。でも、今はそれも変わってきています。たとえ思い出さなくても、この子は自分の心の中にずっといてくれる、自分の中で一緒にいつづけてくれると感じるようになりました。

それと、私はあまり良い飼い主ではなかったので、最善を尽くしてあげられなかったことをずっと後悔していくのだろうと思っていましたが、その気持ちもやわらいでいます。どうしてあのとき、もっとこうしていれば、などのことよりも、一緒に過ごしたあたたかい時間の記憶だけが残っているようです。

生きているころの写真や動画を見るとやっぱり泣いてしまうのですが(この記事を書いている今も)、もう会えなくてつらい、悲しいという気持ちで泣いているわけではないと感じます。うまく説明ができませんが。

一緒に暮らしたペットが先にいなくなってしまうのはとても悲しくつらいことですが、一緒に過ごした幸せな記憶はペットがいなくなったあとも必ずあなたを癒し助けてくれます。

まだペットがそばにいてくれる人はその幸せな時間を大切にしましょう。必要以上に別れを怖がらなくても大丈夫。

そして、ペットがいなくなってしまって悲しみに暮れている方、無理をしないで自分の心の思うままに過ごしてください。無理に立ち直ろうとしなくて大丈夫。泣けるときには思いっきり泣いても大丈夫です。どれくらいの時間がかかるかは明言できませんが、あなたの大好きな子はあなたの心のなかにいる、きっとそう感じられるようになると思いますよ。

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