猫と暮らす家づくりに興味があります。猫が喜ぶ家にするにはどんなことをすればいいんでしょうか?
こんにちは。家そのものがキャットタワーみたいだと言われている、狭小・3階建て住宅に住むemmaです。
我が家は2人の人間と3頭の猫で暮らしています。ヒエラルキー的には猫のほうが上位です(笑)
ここでは「猫と暮らす家づくり」に興味を持たれているみなさんに、我が家の家づくりで猫に配慮したポイントと、現在の我が家における猫のお気に入りスポットについて書いていきたいと思います。
猫画像をばんばん貼ってくから猫好きのみなさん見ていってね!
実はあまり猫のための工夫はしなかった我が家
そうなんです…。
建築設計時一緒に住んでいた猫は1頭、その後設計がほぼ終了した時点でまた1頭増え、竣工後引っ越してからさらに1頭が増えたので、設計している当時はそこまで猫のことまで考えていなかったんですよね(スマン…)。
それに、猫は基本的にある場所で楽しく暮らす能力に長けた生き物だと思います。その時々で居心地のいい場所を見つけてまったり幸せそうに過ごしている猫たちを見ていて、私はそう感じていました。
だから(?)我が家でも、特に「猫のためにこうしました!」という設備はあまりないのです。
ただ、出来上がった家に住み始めて、猫たちがいままで住んでいた家とは違った行動をするようになったので、「あぁ、猫って実はこういうこと、こういう場所が好きなんだな」と分かったのです。
そんなゆるりとした猫飼いの我が家ですが、我が家の経験が今後猫と暮らす家づくりの参考になることもあろうかと思いますので、出来上がった狭小住宅で猫がお気に入りの場所を紹介していきたいなと思います。
我が家の猫たちのお気に入りの場所
それでは現在の我が家の猫たちのお気に入りスポットを紹介していきましょう。
中庭
完全室内飼いの猫ですが、外の風を感じたり陽の光を浴びたりするのは好きなようですね。よく窓際に座って窓を開けて庭に出せ出せとせがんできます。
中庭なので外に脱走してしまう危険がないのがなによりいいですよね。昔の賃貸ではうっかり隣の家のベランダにわたってしまったことがあったので…。
ロフト
3階リビングの上に天井高140㎝以下となるロフトを作りました。夏場は暑くてしかたないですが、冬場は日当たり抜群でとにかく暖かいので、猫にとってはたまらない模様です。
いまはロフトが人間の寝室になっているので、布団もあってたまらん!って感じみたい。
キャットステップ
リビングの吹き抜け部分に、ロフトにアクセスできるキャットステップをDIYで作りました。
猫たちは日に何度もここを往復していますし、間の段でくつろいだりもしています。
猫それぞれ、お気に入りの段が違うみたい。不思議だよね。
窓辺
我が家のリビングの窓は南向きの大開口で、カーテンもしていません。下を見下ろせば地面の往来が見え、上には電線と空が見えます。ニャルソックの重要拠点になっているようです(笑)
窓を開けて網戸にすると外の気配が感じられてさらに喜ぶみたい。
電線に鳥が来たりしたらもう大興奮! お願いだから網戸破らないで!
階段
蹴込み(垂直部分の板)がないスケルトン階段なら、中間階から猫が居室を見下ろせる居場所になります。
急に階段に寝そべってたりするので踏みそうになって怖いんだけどね…。
猫喜ぶ!猫の好きな行動と猫のために作れる設備
我が家の猫の行動と居場所を振り返って、改めて猫のためにはどんな設備を作ってあげると喜ばれるのかを考えてみました。
上下運動
- 階段
- キャットステップ
隠れる
- オープン収納
- 視線が届かない狭い場所
- ボックス(高い位置に設置)
ひなたぼっこ
- 南向きの部屋
- 大きい窓
外を見る
- 空や電線が見える窓
- 地面が見下ろせる窓
外に出る
- 中庭、インナーテラス
- 安全なベランダ
見下ろす
- 出窓
- ロフト
- キャットウォーク
- スケルトン階段
猫快適!狭小住宅・3階建てが意外と猫との暮らしに向いている理由
実際に狭小住宅に暮らしてみて、あれ?これは意外と何もしなくても猫向きの家になったな、と思ったんですよね。それはこんな部分ででした。
だから、狭小住宅の方はそんなに意識しなくても猫が楽しく暮らせる家ができるような気がします(ほんとかな?)
フロアごとになわばりが作れる
猫を多頭飼いする場合、お互いの相性にもよりますが、基本的にはパーソナルスペースを十分とれる環境が望ましいです。
狭小住宅は敷地が小さいためワンフロアの面積は小さめですが、その代わりに階層を増やすパターンが多いですよね。階が違えばそれだけで十分ななわばり分離をすることができます。
上の階は暖かく、下の階は涼しい
階層が多い場合、上階と下階で温度差ができてしまいます。これもデメリットではあるのですが、寒いときは上で過ごし、熱いときは下で過ごすということができるので、猫にとっては却っていいのかもしれません。
我が家の猫は暑いときは玄関のモルタルに寝そべってひんやり、寒いときは最上階のロフトでぬくぬくしてます。
ドアがないのでどこでも自由に行ける
床面積を有効活用するために、廊下や壁、ドアなどをつけず一空間となることも多いのが狭小住宅。
そのため空気が通りすぎて空調効率が悪かったり、音が漏れてプライバシーが守れないなどはデメリットにもなるのですが、猫にとってはどこの部屋にも自由に行き来出来て理想的!部屋に閉じ込めてしまうことがないのも安心です。
猫と暮らす家づくりに向けて、本を読んでおくのがおすすめ
とまぁ、こんな感じで結果オーライで猫が楽しく暮らす家になったなぁという我が家ですが、「猫が楽しく暮らせる家づくりがしたい!」と建設前からきちんと考えている皆様には、猫と暮らす家づくりについて書かれた本を一冊読んでおくことをおすすめします。
以下に紹介する本は私は建築後に買ったのですが、例えばキャットステップひとつとっても、必要な幅や耐荷重、高さの設定など、猫の動きや身体性に合わせた具体的な数値が載っているので、設計時に間取りや造作で猫用のスペースを作る方にも、DIYで家具を作ろうと考えている方にも、どちらにもおすすめできます。
こういう本を見ることなくイメージでキャットステップを付けた我が家は猫の足腰に若干負担をかけている気がします…。ごめんね。
ただ、本を読むとあれもこれもしないといけないような気持ちになって、かえって混乱してしまうかもしれません。あまりストイックに考えずにできることだけを取り入れればいいと思いますよ。
普通の賃貸ワンルームにだって猫は暮らしているんだし、こんな雑な我が家の設計でも猫はのびのび楽しく暮らしているように見えるのでそれほどガチガチに考えなくてもまったく心配いりません。猫と人が楽しく暮らせる家づくり、肩肘張らずに楽しんでくださいね!