さあ、みんな大好き施主支給のお時間です!注文住宅といえば施主支給!(施主支給言いたいだけ)
なんだか独特の響きですよね、施主支給。家づくりしてるぞ!って感じ。
でも実態はどんなものかよくわからないし、よからぬ噂も耳にしたり…。打ち合わせでなんとなく言い出しづらいな…。そんな風なものという印象もあります。
我が家も定番ものからちょっと変わったものまで施主支給を行いました。
ここでは、施主支給の目的やメリット・デメリット、注意点などを自らの経験からまとめてみたいと思います。
施主支給って何?
さあ、みんな大好き施主支給のお時間です!注文住宅といえば施主支給!(なんか響きが言いたいだけ)
施主支給とは、家に取り付ける設備を工務店さんに手配してもらわずに自分たちで購入し、取り付けだけをお願いする(もしくはあとから自分で取り付ける)こと。
構造や間取りなどが決まった後、設計の終盤で登場することになると思います。
提示されるカタログから選ぶのではなく自分たちのこだわりの設備を入れることができるのはもちろん、ぱっと見の施工費を減らせること、工務店を通すより自分で買うほうが安かったりもするので減額調整目的で使うことも多いと思いますが、コストメリットとともに別のコストを払うことになることも忘れちゃいけない点です。
施主支給は、向き不向きがあるけどおすすめ!
家づくりをするときは、実際に設計の相談を始める前から、雑誌やウェブなどでいろんな家づくりの情報にアンテナを張って、「あ、こんなのいいな!」っていうものをいろいろストックしていると思います。これを自分の家づくりに落とし込んでいく作業のひとつが施主支給です。
自分たちのイメージに合うものが大手設備メーカーのカタログの中にすべて収まっている、というのはなかなか考えづらいですよね。
ランプシェードや電気のスイッチ、ポストなど小さなものからバスタブやビルトイン食洗器など大きなものまで、支給できるものは多種多様。一生に何度かしかできない家づくり、お気に入りの設備を見つけて支給するのをおすすめします!
施主支給の目的・メリット
自分たちの気に入った備品を取り付けたい
設計の終盤では細々とした設備関係(水栓とか手洗いとか便器とか)も選定していくことになります。だいたいは設計士さんが大手メーカーのカタログとか見せてくれてどれにしますか?みたいな感じになっていくわけですけれど、たとえば海外メーカーのバスタブを入れたいとか、好きな陶芸家の手作りの手洗いを取り付けたいとか、施主こだわりの設備を付けたいときは、自分で探してきて施主支給することが多いです。
ちなみに我が家のいちばんこだわった設備は、玄関のパニックハンドルです。IKEAで見かけて「うわーかっこいい!これつけたい!」(←売り物ではありません)って一目ぼれして、頑張って探して無理言ってつけてもらったのに、だれも誉めてくれません(というか気にしてない…)。でも気に入ってるよ!
施工費が予算オーバー!減額したい!
楽しい楽しい家づくり。いろいろな理想を詰め込んで出来上がったプラン、見積もり出してもらったら予算を大幅オーバー…。予算内に近づけていくために切り詰められるところを探していくわけですが、施主支給もその助けとなってくれます。
大手メーカーの一般的な設備であれば、インターネット上で購入できるものも多く、工務店さんに手配してもらうより安く手に入るものもあります。施主支給をすればその設備本体の費用は見積もりから外れるので、安くなった感が出ますね。クレジットカードで買えばポイントもついたりするし、お得!
リスクもあるよ。施主支給の注意点・デメリット
手配の段取りやタイミングに注意が必要。何が起きても施主が責任を持つ気持ちで!
施主支給をするということは、購入した品物を建築現場に施主の責任で届けるということです。
配送してもらうにしても、変な時期に現場に届ければ工事の邪魔になるし、ものによっては到着が遅れればその取り付けが遅れ、さらに後ろの工事もずれこんでいく…といったことが起こる可能性があります。
こうした工期のトラブルや施主の支給品を破損する可能性などのリスクがあることで、工務店からもあまり歓迎されないこともあるかもしれません。
また、予定していたものと違うものが届く、届いた数が足りない、不良があったなどの場合も、基本的には施主の責任で対応しなければなりません。
ネットで購入することによってコストは下がるかもしれませんが、その分自分できちんと調べたり、現場との調整をとって支給する必要があるので、自身の手間がかなりかかってきます。自分の手間やリスクをコストと考えるなら、工務店にお任せするほうが安い、という考え方もあるかもしれないですね。
でも、そもそも建築家に依頼して注文住宅を建てようっていう人は基本的にチャレンジ精神が旺盛だし、ハプニングも楽しめちゃうような人が多いイメージだから、あんまり問題なさそうだな。。(うちは夫がこーゆータイプでした。全おまかせ!( ´∀` )
設備費用は減るけど工賃はかかるよ。見えないお金がかかることに注意!
当たり前なんですけど、工務店手配から施主支給になることでその設備が天から降ってわくわけではなく、自分でお金を出して買うわけです。
見積もりが安くなってすごいお得な感じがするかもしれないけど、それは錯覚なので気を付けましょう。
また、施主支給にすることで、基本的には工賃を別で払わなければならなくなります。商品自体が安く買えても工賃を含むとあまり変わらなかったり、また想定していたものより工事が難しく別の人間を呼ぶ費用がかかるなんてことも、もしかしたらあったりするかもしれません。
施主支給も節度を持って!効く場所に上手に使おう
施主支給って、設計士さんにとっても工務店さんにとってもわりあい厄介なものだと思うんです(自分が工務店の立場だったら、絶対めんどくせーなって思うと思う!)。
安いからってなんでもかんでも施主支給にしたがるんではなくて、一般的なものから選べる設備に関してはお任せして、こだわる部分と比較的大きな減額につながりそうなものだけ施主支給をするのがおすすめです。
そして施主支給する場合は、設計士さんと細かくやりとりして、スムーズな取り付けがしてもらえるように気を配って手配しましょう!