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狭い土地は”買い”なのか?購入して感じた狭小地のメリット・デメリット

価格が安い分、リスクばかりが目に付く狭小地。
購入を考えているけれど、具体的にどんなところがネックになるんだろう?
大は小を兼ねるっていうけれど、狭小地だからこそいいところってないのかな?

そんな風にお考えの方に、実際に10坪以下の狭小地で暮らし始めて感じているメリットとデメリットをお話しします。いいところもあるよ!狭小地

ちなみに我が家が買ったのはこんな土地です。

我が家が買った土地の特徴
  • 東京都23区内、住宅地にある小さな商店街の中
  • 土地面積8.8坪、細長いうなぎの寝床タイプ
  • 長屋のうちの1軒分が売りに出されていた、古屋付き
  • 土地資料には「資材置き場に最適」と書いてあった
目次

こんないいところが!狭小地のメリット

外構工事費が抑えられる

考えてみてください。

広い土地に小さな家を建てたとして、残りの土地は更地のままにしておくわけにいきませんよね…?(いや、いいのかもしれないけど)

建物を建てる以外の土地は庭にするにせよ駐車場にするにせよ、はたまた自家農園にするにせよ、何かしらの手入れをして活用していくと思います。
また一般的には隣家との境に塀を作ったり、門扉をつけたりすることでプライバシーや安全性を確保する必要がありますよね。

狭い土地の場合、条件によっては、こういった住宅以外の部分の整備をする必要がなくなります(というか、する余地がありません)。

emma

我が家のわずか十数センチの隙間は砂利を敷いてあるだけです。雑草が生えてるのをたまにむしる程度だよ。

近隣トラブルの可能性が減る

怖いですよね、ご近所トラブルって。

庭でバーベキューをしたらお隣から臭いの苦情が来てしまった。
うちの駐車場がいっつも学校帰りの子供の遊び場になっている。
台風で庭のプランターが飛んでお隣の車を破損!

こーわーいー( ゚Д゚)

でも、庭がなければそんな心配もいりませんよ!(ま、負け惜しみ…?)

掃除・メンテナンスが楽

楽ですよ! 狭いからね。草刈りとか、掃き掃除とか、あっという間!

あと、家の前の道路も、自分の土地じゃないけど自分の領域、みたいなところありますよね。ちょっとゴミが落ちてたら拾ったり、雪が降ったら雪かきしたり、そういうときの手間がぐっと少なくすみます。

emma

玄関開けたら1秒でポスト! 郵便取りに行くのも楽々だよ!

固定資産税が安い

これは言わずもがなですね。

土地の固定資産税は不動産の評価額に一定の税率を掛けて算出されます。
一般的に狭い土地のほうが評価額が低くなり、税金も安く抑えられます

制限は免れず。狭小地のデメリット

土地の使い方・建物の形が制限される

狭い土地に一定の床面積を取れる住宅を建てようとすると、どうしても自由度が下がります。

用途地域によっては隣家の境界から一定の距離を取って建物を建てなければならなかったりもして、「どの場所に、どんな形状で建てるか」が、土地を選択した段階でおのずと決まってしまう場合があります(ガレージはビルトインしか無理、とか)。

プライバシーが確保しづらい

隣家や接する道路から十分な距離を取れず、外から内、内から外への視線をうまく遮ることができないかもしれません。

開口とプライバシー問題は、狭小地(狭小住宅)の重要課題になると思います。

工事費が割高になる

土地の面積が狭かったり、接道が狭かったり、また接する道幅が狭かったりすると、一般的に使われる重機や車両などが入ることができない場合があり、特別なものを手配する、または離れた場所から人力で資材を運び込むなどの手間がかかります。

また、狭いことによって特殊な工法を取らざるを得ない場合もあり、一般的なサイズの住宅づくりよりも概ね難易度が高くなり、工事費も割高になると思ってよいでしょう。

emma

うちの場合は、両隣との隙間が人が通れないぐらいのぎりぎりめいっぱいの幅で建てたため、外側に足場が建てられず、外壁はパネルを内側から貼っていくかたちになりました。外壁のメンテナンスもできないので、メンテナンス不要の素材を使ってもらっています。

土地の転売がしづらい

狭い土地は使用用途が限られたり、一般的なニーズが低いので、その土地をまた売ろうとした際には買い手がなかなか見つからなかったり、土地評価額と比べて低い金額で売らなければならなくなったりする可能性があります。

逆転劇はあるかもしれないけれど、安く買える土地は安くしか売れないのはまぁ当然といえば当然でしょうかね…。

住宅ローンが組みづらい

これも資産価値が低いからということなのですが、住宅ローンは組みづらいです。

我が家もいくつかの銀行に相談をしましたが、いわゆる大手地銀は軒並み断られ、審査が通ったのは2社のみでした。大きく困ることはありませんが、各社で金利や付帯サービス、団信の条件などが異なってきますので、選択肢が狭まるということはデメリットとも言えるでしょう。

あと、上物に関しても制限があり、建築面積が狭すぎるとそもそも住宅ローンは組めません。我が家も平均的な基準である70平米をなんとかクリアして建ててもらったので、住宅ローンを使用する希望がある人はそのあたりの工夫や事前調査も必要になります。

まとめ

狭小地も工夫次第で自分らしい住み方ができる

実際に狭小地への住宅建築を経験してみて、言われているとおりデメリットは確かに多いんだなぁと感じています。

住宅を建てるための初期条件としては厳しいことが多いものの、工夫をすれば空間的にも体感的にも広さを感じられる作りにすることは可能ですし、普通の広さに普通の家を建てるよりも、結果としてこだわりやオリジナリティの詰まった家が出来上がると思います。

狭い土地というのはめんどくさがりには非常に合っている気がします。庭、ないなー(しょぼん)とちょっとだけ思っていたけれど、いや、なくて良かったよ!と思っているのはまさにめんどくさがりの私であります。。

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