新築住宅、自分たちで何ができる？DIYのすすめ

コスト効果より家づくりの実感を得たい方にDIYはおすすめ

結論として、コストカットのためのDIYはあまりおすすめできないかなぁと私は思います。

自分たちの作業時間や段取りの手間、失敗するリスク、仕上がりのきれいさなどを考えると、コスト効果はそれほど大きくはないのがDIY。

ただし、せっかく自分の家づくりをするのだから自分で作業できるものがあるならやってみたい！という方には積極的に検討してもよいでしょう。

我が家は内装壁全面のペンキ塗りをDIYで行いましたが、良い経験になりましたしやってよかったなと思っています。その経験を含めてDIYについてお伝えしますね。

新築でのDIYってどんなもの？

施主支給と似ていますが、DIYの場合は施主支給した資材を自分たちで施工・取り付けすることになります。

建物建築の途中で現場に入って作業するものから、引き渡し後行うものまで。内容も壁塗りなどちょっと大規模なものから小物取り付けなどまで。

電気工事や配線などは保証が絡んでくるので工務店にお任せするべきですが、そのような心配がない塗り・貼り・置き系作業でDIYが可能です。

DIYのコスト面と注意点

基本的にはお任せする作業を自分たちで行うので、コストカットできるのは工務店の作業費（人件費）です。

ただし建築中の作業の場合、その作業だけで人員を確保しているとは限らないのと、自分たちの作業自体もコスト、場合によっては知人に手伝ってもらうことも考えると、全体的なコスト効果はそれほど大きいものではないでしょう。

プロに任せるほうが仕上がりもキレイでしょうし時間もかかりません。ただ、自分たちで手を加えていく家づくりがしたい人、いろいろ試行錯誤するのが苦でない方にはDIYはおすすめですよ。

内容	難易度・手間度	コスト効果	注意点
内装系（壁塗り、タイル貼りなど）			・建築中に作業しなければならないため工務店とのスケジュール調整が必要 ・自分たちの作業時間が取られる、人数が必要 ・プロのアドバイスがあったほうが良い ・素人仕上げでも味が出る素材を選定
外構系（ウッドデッキ、屋上緑化、砂利敷きなど）			・あらかじめ計画しておけば引き渡し後に自分たちで作業可能 ・正確なサイズ調整などが難しいかも
小物系（クローゼット、棚板、鏡、タオル掛けなど）			・必要なときに必要なだけ足せる ・つけそうな場所にはあらかじめ下地を仕込んでもらっておく ・水平器などを使ってしっかり取り付けましょう

我が家では小物系に加え、塗装系のDIYにチャレンジしました。その中でも壁のペンキ塗装について少し詳しくお話しますね。

DIYの壁ペンキ塗装体験記

使用したのはポーターズペイント

DIYするしないに関わらず、壁は傷や剥がれ、修復に強いペンキ塗装がいいなと思っていました。どんなペンキがあるかな、と考えていたとき、雑誌でポーターズペイントの施工例を見て、味のある仕上がりであったこと、自分たちで塗れることを知って、DIYにチャレンジしてみたいなと思いました。

下地塗りから上塗りまで、地下1階、地上3階の壁と一部天井のペンキ塗装をDIYで行いました。
ポーターズペイントの社員さんに壁塗りのコツをしっかり教えてもらったこと、建築士さんにも手伝ってもらって塗る順番や養生などをきっちりできたことから満足いく仕上がりになりました。
そもそも家のペンキ塗りなんてなかなかやることないし、みんなでペンキ塗りはとっても楽しかった！

ちなみに塗った壁はこんな感じ！

手間はかかるけど楽しいDIYで家づくりに一味加えてみては

成功の秘訣はプロの助けを借りること。事前の段取りはしっかりと！

工期の途中でやるDIYも、引き渡し後のDIYも、できれば設計中に「ここにこういうものを作りたいと考えているんだけど」と伝えておいたほうが良いと思います。

それならばこうしておいたほうがいいね、とか、そのDIYは以前にやったことがあるよ、など、いろんな知見や下準備を考えてもらえるはず。

DIYは工務店にお任せよりもはるかに手間と時間がかかるけれど、その分家への愛着や満足度が高まると思います。気になる方はぜひトライしてみてください！たのしいよ！